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聴覚情報処理障害

かねてより、耳の聴こえづらさに悩んでいた。
といっても聴力には全く問題がない。音は聴こえているし、大きな病院で何度検査しても聴力異常は一度も見つかっていない。
でも何故か、男性の低い声が異様に不明瞭に聴こえたり、何を喋っているのか全く理解出来なかったりするのだ。ここ何年かは割と聴こえていたので状況を少し放置していたのだけれども、上京してからまた聴こえづらさが目立つようになっていたので、とりあえず色々な病院にかかっていた。

そんな折、たまたまネット記事で「認知度低く、進まぬ理解―聴覚情報処理障害 聴力正常でも聞こえに難(時事メディカル.com)」という医療ニュース記事を見つけた。細かなところで若干の相違はあるものの、割と私が悩んでいる状況に似ているので、先月辺りからこの障害を疑って行動することにした。
まず、信頼できる福祉関係の方にこのニュースを読んで戴いたところ、主治医にも情報を共有すべきと強めのアドヴァイスを戴いたので、本日の定期診察の折に先生にも読んで戴いた。

で、結論はというと。早速主治医から、この「聴覚情報処理障害(APD)」である・・・と簡易診断を戴いた。個人的な思い込みで、診断にはメンド臭い検査やら専門医療機関への受診やらが必要だと思っていたので、ちょっと拍子抜けした。
勿論、正確にはそういった手順を踏むことが必要ではあるのだけれども。そういった手順が煩わしいと私も思っていたことと、現在の勤務先でこの障害について割と丁寧な配慮を戴いているのでさほど不自由感を抱いておらず特に診断書を提出する意味もないこと、とはいえ先生の判断で「診断はきちんと出しておいたほうがいい、いつか何処かで診断書が必要なときの為に、使える切り札はいつでも使えるように用意しておこう」という助言を戴いたので、そういうことになった。

一応今後の動きとしては、主治医(not耳鼻科医)がこの障害名の診断書を書けるのかどうか・・・といったことも含めて、先生が調べてくださることになった。恐らく来年には障害者手帳の更新があるので、早ければそこには障害名を載せられるかもしれない。

生き方、身の振り方としては、今までと特に変わらないだろうなとは思っている。元々必要な場所では公表していたことだったし、むしろはっきり名前がついたことでやりやすくはなった。ただ、あまり知名度の高い障害ではないので、相変わらず理解はされにくいケースなんだろうなとは思っている。でも、これが「私ひとりの異常」ではないということが判って、かなりホッとしている。

人生は生きづらいけど、でも補正をかければなんとかなる。